コラム

2025.09.26

ウィッグの種類

女性用かつらにはどんな種類がある?目的別の選び方も紹介

かつらを装着する女性

女性にとって、髪型は「自分らしさ」を表現する大切な要素。しかし、年齢や体調の変化により、髪の悩みを抱える方も多くいらっしゃいます。そんなとき頼りになるのが「かつら(ウィッグ)」です。

このコラムでは、女性用かつらの種類や特徴、選び方のポイントをわかりやすく解説します。

かつらとは?女性にとってのウィッグの役割

かつらは、髪のボリュームを補い、見た目の印象を変えることができます。特に、女性にとって、髪型を変える・整えることは、気分転換になったり自信が持てるようになったりと、心理的にも大きな意味を持ちます。

  • 薄毛や抜け毛、白髪のカバー
  • 抗がん剤治療による脱毛対策
  • イベントや冠婚葬祭での印象アップ
  • イメージチェンジ・おしゃれ目的

上記のように、目的に応じて「かつらの種類」や選び方も変わってきます。

女性用かつらの主な種類(カバー範囲)

部分かつら(ポイントウィッグ)・全頭かつら(オールウィッグ)

部分かつら(ポイントウィッグ)

気になる部分だけをカバーできる、つむじ・前髪・トップなどに特化した部分用かつらです。自然に髪を増やしたような見た目になり、軽量で着け心地も快適。必要な部分に必要なだけ、気軽に使えるかつらです。

全頭かつら(オールウィッグ)

頭全体を覆うタイプのかつらで、ヘアスタイルを一から変えたい方や全体的な脱毛に悩む方におすすめです。長さや色も自在で、髪質の悩みをまるごとカバーできます。

医療用かつら(医療用ウィッグ)

抗がん剤治療での薬の副作用による脱毛、ストレスなどによる脱毛症で使われるかつらです。デリケートな肌にやさしい素材や通気性の良い設計になっており、長時間の装着でも快適に過ごせます。

なお、抗がん剤治療等のため医療用かつらが必要となった方に対し、かつらの購入費用を一部助成する制度を設けている自治体もあります。治療に伴う精神的・経済的な負担を少しでも軽くし、安心してかつらを選んでいただけるよう、こうした制度もぜひご検討ください。

※制度の有無や、助成の対象となる条件や金額、申請方法は自治体ごとに異なります。お住まいの自治体ホームページなどでご確認ください。

かつらの素材による違い

かつらの「種類」は、毛の素材によっても大きく異なります。主流である3種類の毛材と、それぞれの特徴を紹介します。

人毛

人毛は、その名の通り人の髪の毛を使用して作られています。自然なツヤや質感が大きな魅力で、パーマやカラーリングも可能なため、より自然な髪型を楽しめます。

また、耐久性が高く長持ちしやすいのも特長ですが、人毛は大量生産が難しいため、価格は人工毛より高めになる傾向があります。

人工毛(合成繊維)

人工毛は、ナイロンやポリエステル(合成繊維)の毛を使用して作られています。スタイルが崩れにくく、手入れも簡単な点が魅力です。価格も比較的リーズナブル。ただし、一般的な人工毛はツヤが強く、人毛と比べてやや不自然に見えることもあります。

とはいえ、人工毛にもさまざまな種類があり、メーカーや商品によって質感や見た目は大きく異なります。近年では、自然な風合いの高品質な人工毛も増えています。購入する際は、実物を見て「どのくらい自然に見えるか」を確認すると安心です。

人毛ミックス

人毛ミックスは、人毛と人工毛をおよそ 3:7〜5:5 の比率で混ぜたかつらです。製品によって混合比率は異なりますが、両方のメリットを取り入れているのが大きな特徴で、近年はもっとも選ばれている素材として定着しつつあります。

自然な見た目を保ちながら、お手入れのしやすさや価格面でも優れており、コストと自然さのバランスが良いところが魅力です。

かつらの製造方法による違い

かつらの製造方法は、大きく分けて2つあります。人の手作業で植毛する「手植え(ハンドメイド)」と、機械を使って大量生産する「機械植え(マシンメイド)」です。それぞれに特徴があり、仕上がりや価格にも違いが出ます。

手植え(ハンドメイド)

一つひとつ手作業で行う手植えは、生え際や毛流れが自然に見えるのがメリットで、見た目のリアルさを重視したい方におすすめです。その分、時間と手間がかかるため、機械植えと比べて価格はやや高めになる傾向があります。

機械植え(マシンメイド)

専用の機械を使って植毛する方法で、短時間で大量生産が可能です。その分、コストを抑えやすく、価格も比較的リーズナブルなのが特徴です。一方で、手植えに比べると仕上がりがやや不自然に見えることもあります。

装着方法・固定方法による違い

かつらの使い心地は、「装着方法」でも大きく変わります。ここでは代表的な固定方法を紹介します。

テープ

医療用テープなどを使って頭皮に直接貼りつける方法。ズレにくく安定感があるため、外出時でも安心です。

クリップやワンタッチピン

地毛にパチンと留めるタイプ。簡単に着脱ができ、日常使いにも便利です。ただし、地毛がある程度必要です。

マジックテープタイプ

自毛を活かしながら部分的に装着するタイプ。ナチュラルな仕上がりで、地毛との一体感が重視される方におすすめです。

かつらの値段は種類によってどう違う?価格相場について

かつらは、商品によって値段が幅広く、素材(人毛・人工毛)、ブランド、カスタムの有無により変動します。

 

かつらの種類

値段相場

特徴

部分かつら

¥3,000〜200,000

気になる部分だけカバー

全頭かつら

¥8,000〜300,000

頭全体をカバー、ヘアスタイルの自由度が高い

医療用かつら

¥30,000〜400,000

肌にやさしく、長時間の装着でも快適

オーダーメイドかつら

¥100,000〜600,000

ご希望に沿って作る、自分だけの専用ウィッグ

※あくまで一般的な値段相場です。

必ずしも、毛量が少ない部分かつらの方が安価ということではありません。値段だけでなく、目的に合わせて「なりたい自分になれるか」を軸に選ぶことが大切です。

かつらの種類別!お悩み・目的に合わせた選び方とポイント

かつらを考え始める理由は人それぞれ。ここでは、よくあるお悩みや目的ごとに、おすすめのかつらの種類をご紹介します。

部分かつらは、こんな方におすすめ!

  • 分け目が気になる
  • 部分的な髪の薄さが気になる
  • 前髪やトップのボリュームが足りない
  • 地毛を活かしてボリュームアップしたい

「地毛を活かしつつ、気になる部分をカバーしたい!」という方には、自然にボリュームアップできる部分かつらがおすすめです。白髪を隠す目的でも選ばれています。

全頭かつらは、こんな方におすすめ!

  • 全体的にボリュームアップしたい
  • ガラッと髪型を変えたい

「全体的に髪の量が減ってきた」「印象が変わるような髪型にしたい」という方は、自然な見た目で頭部全体の印象を替えられる全頭かつらがおすすめです。

医療目的の方には医療用かつら

  • 治療中でも安心してかつらを使いたい

治療中の方やアレルギー体質の方には、通気性・フィット感を重視した医療用かつらが最適です。

おすすめの女性用かつらのご紹介

女性の髪の悩みは年齢やライフスタイルによってさまざま。だからこそ、かつら選びには“自然な見た目”と“フィット感”が何より大切です。WIG YUKIでは、見た目と快適な装着感を追求したオリジナルかつらを400種類以上ご用意しています。ポイントウィッグ、オールウィッグ、医療用まで、すべて日本人の髪質や頭の形に合うように設計。あなたに似合うかつらがきっと見つかります。

他にも、お好みの毛材・毛量・毛色などのご希望を伺い、世界にひとつだけのかつらを作るオーダーメイドウィッグもご用意しています。

WIG YUKIの商品一覧

自分にぴったりのかつらを見つけよう!

今回は、かつらの種類についてご紹介しました。かつらは、お悩みや目的によって選ぶ際のポイントが異なります。まずは自分がどういう目的でかつらを使いたいのかを明確にすることが大切です。

自分にぴったりのかつらを購入するなら、まずは試着すること、プロに相談することをおすすめします。実際に試してみることで、お悩みのカバーがしっかりできるか、装着感などを確かめることができます。ぜひあなたにぴったりのかつらを見つけましょう!

WIG YUKIなら、店舗または全国で開催している展示即売会にて、400種類以上の豊富なラインナップから、気になるかつらをご試着いただけます。アドバイザーも常駐しておりますので、かつらについての疑問、ご希望もお聞かせください。あなたの理想のかつら探しをお手伝いいたします。

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EditTeam

WIGYUKI編集部

ウィッグの魅力を多くの方に届けるため、WIGYUKI編集部では、ヘアスタイル・ファッション・医療用ウィッグに精通したスタッフが情報を発信しています。ウィッグの選び方から、自然に見せる着用テクニック、最新トレンドまで、実体験や専門知識をもとにわかりやすくご紹介します。

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